●新興国株式の投資信託について→ 新興国株式投資信託を買うにあたってのメモ

●米国株投信の比較→ 楽天全米・SBI全米・Slim全米、SBI S&P500・Slim米国・楽天S&P500の乖離率比較(2023.12.29)

●投資信託の乖離率についての考察は → 楽天全米とSBI・V・全米はどういう時に乖離するのか

●投資信託の積立日に関する考察は → 投資信託の積立日は何日が良いかの検証(2023.12.3)

●ジーエヌアイのパイプラインのまとめは → ジーエヌアイのパイプライン(2024.1.7)

2022年を振り返って、どの米国株投信が良いかを考える

毎週米国株投信の乖離率を見てきた中で、2022年の実績を振り返る。

対象はいつも通り

楽天全米

②SBI全米

③SBI S&P500

④eMaxisSlim米国株

期間は

2021/12/30~2022/12/30

での検証

*各投信のベンチマークと比較するのでは無く、ETF買うだけファンドは元ETFと、eMaxisSlim米国株はS&P500TRと比較しています。

 

まずはVTI組

分配金込VTI(円換算)自体は

29,815→27,576 -7.510%

 

楽天全米

20,094→18,535 -7.759% 乖離 -0.248%

0.162%が目論見書に記載されている費用なので

隠れコストは0.086%

 

一日ごとの乖離率

毎週見てきて書いていたように、先物使ってる影響か為替の変動に弱い印象。

年後半の急激な円安・円高にやられてバラついている。

 

②SBI全米

11,375→10,504 -7.657% 乖離 -0.147%

0.0938%が目論見書に記載されている費用なので

隠れコストは0.053%

一日ごとの乖離率

楽天全米に比べてバラツキが大きい。以前検証したように

simess.hatenablog.com

株価の変動による影響が楽天より大きく出るようなので、全体的にバラツク感じになってるのだろう。

 

次はS&P500組

分配金込VOO(円換算)自体は
52,671→49,501 -6.019%

 

③SBI S&P500

17,606→16,530 -6.112% 乖離 -0.0930%

0.0938%が目論見書に記載されている費用なので

隠れコストは+0.0008%

 

ちなみにSlim米国との比較のためにS&P500TR基準だと

11,375→10,504 -7.657% 乖離 -0.335%

隠れコストは-0.2412%

一日ごとの乖離率

SBI全米と同様の傾向だが、乖離率が小さく見えるのは純資産総額の差なのだろうか?年間隠れコストがプラス乖離してしまったのはご愛敬。

 

最後はSlimだけど、これはETF買うだけファンドじゃないので、S&P500TRを基準にする。

S&P 500 TR (円換算)
1,154,986→1,087,922 -5.806%

 

④eMaxisSlim米国株

19,204→18,035 -6.087% 乖離 -0.281%

0.0968%が目論見書に記載されている費用なので

隠れコストは-0.1842%

一日ごとの乖離率

圧倒的なバラツキの少なさ。飛び出してるのは4/6と4/7で、+0.1034%と-0.1062%の行って来い。原因は分からない。ちなみに隠れコストが大きく見えるのはS&P500のトータルリターンを基準にしてるからで、税金の計算の関係でどうしても大きく出てしまう。SBI S&P500と比較するならトータルリターンどうしで。

 

まとめ

VTI組はバラツキの小さい楽天全米を選ぶか、途中バラついても最終的に乖離が小さいSBIを選ぶか、好みになってしまうかな。

S&P500組は謎乖離はあったもののeMaxisSlim米国株かな。安心してみられると思う。

VTIとS&P500にこだわらないなら、やっぱりeMaxisSlim米国株。圧倒的な乖離の小ささがグラフで見るとハッキリと分かった。